6月10~13日まで中国の大連で家具と内装材の見本市が開催されましたが、そこに日本家具産業振興会が、JETROの補助も得て日本ブースを出展させました。高山から日進木工、シラカワ、柏木工、飛騨産業、その他カリモク、富士ファニチャー、モリシゲが参加しています。日本としてまとまって中国の見本市に出るのは今回が初めてです。
写真は日本家具産業振興会の杉本隆雄顧問と。
見本市開場前のセレモニーで中国家具協会の賈清文理事長が主賓挨拶。政治と経済が未分離の中国では、こういった公益法人の理事長もほとんど共産党幹部が占めています。賈理事長は在職年数も長いので、いずれ近いうちに幹部交代とも取りざたされているようです。
今回の大連見本市出展団長でIDAFJI副会長の北村斉日進木工社長が、賈理事長に日本ブースを案内。理事長はしきりに日本の木工家具のクオリティの高さに感心していました。
副団長の白川勝規シラカワ社長の出展方針は明解です。いずれ中国、ロシアへの輸出を本格化させるには、日本から直接輸出するより、いったん中国に中継地点を設けたい。それには大規模な港湾を抱え、木工業の下地がある大連をアセンブリー基地として考えられるかどうか試す価値があるということでした。
加藤信カリモク専務は、ちょうど開発を終えたばかりのニュー・ラインを発表しました。ロンドンで活躍されている澤山乃莉子氏ディレクションの「蓮夕」コレクションです。
もともと大連家具見本市は、木材の集積地ということもあり、家具というよりは建築資材の見本市という性格があります。今回のJAPANブースの出展は、見本市としては「鶴」が舞い込んだような華やかさをもたらしてくれましたが、IDAFIJとして本格的な中国市場開拓のためにはやはり広州、上海といった大見本市にでることも視野に入れた方が良いと思われました。
すでに90年代半ばから大連に自社工場を設け生産しているのは野田産業です。工場は大規模な粉塵除去装置も設置され、日本国内の家具メーカーの工場と比べても遜色ない近代的な工場でした。その野田産業は、地元である大連家具見本市には小規模なブースしか出展せず、やはり勝負は広州と上海でしているとのことでした。
今回大連に出展した各家具メーカーのスタッフの方々と、大雨だったので滞在するホテルのレストランで会食。安くてボリュームがあり、そこそこのお味は有り難い。大連は親日的な街で英語よりも日本語の方が通じて、日本人にとっては居心地の良い街です。
(船曳 鴻紅)