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冬のパリ市内 DECO OFF

例年メゾン&オブジェの華とされてきたのが、大手インリア・ファブリック・メーカーが集まる「エディトゥール」のホールです。エディトゥールというのは、生地を編集するエディターという意味で、通常カーテン地などをメーカーとして世界市場に出しているのは、自社工場ではなく多くのファブリック工場に自社向け生地を発注している(ある意味で)商社となります。日本の場合ではサンゲツなどがこちらに入り、比較して東リはメーカー色が強いと言えます。

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以前はドイツのハイムテキスタイルが毎年華やかな新作柄を集めてショーを行ってきましたが、その巨大さが逆に中心性を失うところとなり、このところメゾン&オブジェの「エディトゥ-ル」が大手メゾンを集めて勢いを増していました。前回紹介しましたように、日本からはサンゲツやNEED'Kが出展しており、たとえば昨年のミラノ・サローネで家具のモローゾとコラボレートしたゴルランのような新しい行き方で成功を収めているカーペットメーカーも参集しています。

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GOLRAN

ところで今年は前回書きましたように、かなりの数のエディターがメゾン&オブジェ離れを起こしていました。もともとパリ市内にショールームを持っているので、現在の経済状況でコスト削減を図るということも一つの要因としてあったのだろうと思います。それらのテキスタイル・メーカーが今年仕組んだのが「DECO OFF」というイベントです。名前からしてミラノのフオーリ・サローネ(サローネ場外)をまねたものですが、同じように巡回車をパリの2区と6区に回して各社ショールームを訪問できるようにしていました。

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Rue du Mail:マルの中はPIERRE FREY、右隣にベルギーの照明MODULARのショールーム

まずはルーブルを北上するRue du Louvre沿いにあるRue du Mailには多くのテキスタイルメーカーのショールームが集積しています。フランスはもちろん、ドイツ、英国、欧州のトップブランドが並びます。

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各ショールーム前にバナーを出し、マリークレールがDECO OFFの編集に加わるのも、ミラノのフオーリ・サローネのコピーとも言えます

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しかしミラノとの大きな違いは、自然発生的なイベントをつなぐ形でインテリアデザイン誌インテルニが演出を行ったのとは異なり、こちらは見本市を離れたショールーム同士がビジネス・プロモーションを行っている点です。初年度のせいか取り組みもいささか中途半端で、上記はDECO OFFの巡回車待ち風景ですが、だいたい30分から1時間待ちさせられたため、海外からのビジターには大変不評でした(パリのデコレーターは自分の車がありますから)。

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NYA NORDISKAとCASAL

6区サンジェルマン・デュプレ周辺の中で日本人の間で評判が立っていたのは、ニアノルディスカでした。Saints Peres通り沿いですが少しわかりにくい場所にあり、いかにもフランスっぽいカザルと同じ中庭コートに面したショールームです。シンプルな柄は日本人好みですが、意外だったのはアラブ系のインテリアデザイナーらしい男女が店と打ち合わせをしていたこと。ショールームのスタッフもコトバからアラブ系と察せられ、アラブは重厚・華麗好みという先入観も過去のものとなってきていると感じた瞬間でした。

(船曳 鴻紅)