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上海浦東地区と国際家具見本市

浦東金融地区

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15年前に初めて上海に来た時には、この辺りの目立った建物としては一ヶ月前に建ったばかりの「東方明珠」ラジオテレビ放送タワーしかなく、後は安普請のアパートや店舗ビルだけでした。しかも数百メートル外に出れば、ここはアリゾナかと思うほど何もない大地が風に土埃をあげているだけ。以来、上海が世界の金融都市になるべく市の開発を浦東に集中させて、浦西にあった金融機関も半ば強制的に黄浦江を越えて移転させられたため、今は一大都市に発展しています。オフィスビルの他は数多くの高層マンションが建ち並びます。

特に陸家嘴区に集中する高層都市は自然発生的なものではなく、従って浦西と違って、浦東でのショッピング施設は専ら生活関連用品の商店と巨大モールになります。モールの規模は北米並みで、その中でも最大規模のモールは東方明珠タワーのすぐ隣にありました。

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中にはユニクロ(日本の価格と同じで高級ブランド扱い)やワコールが入居していて、ファンケルは最も知名度が高い日本製品でした。美肌効果のためでしょうか。また中国にあっても省エネを考えてのことか、全体に照明は落とし気味です。

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まだ消費者の一部とは思いますが上海市民の健康志向も無視できません。写真下のような、寝具を始めとした健康グッズの店に幾組もの客が入っていました。

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コンコースでは丁度日本の物産展も開かれていました。やはり日本食品は人気です。

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森ビルの世界最高層(101階建/高さ492m)の「上海環球金融中心」にも行ってみました。オープンして丁度1年が経ったようですが、リーマンショック後の金融業界の動きは鈍く、まだ5割程度の入居率と聞きました。

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さすがに展望台の方は観光客で賑わっていましたが、店舗フロアも閑散としていて、当面の苦境がのぞかれました。もちろん上海環球金融中心はそんなことはありませんが、一般的に中国のビルは建設費が抑えられているだけでなくメンテナンスにも金をかけないので、5年もすると設備の不具合が大きくなり、テナントはどんどん新しいビルに移っていってしまうのだそうです。と言うことは誰かがババヌキをする羽目になるということで、このところの過剰な不動産開発熱、投資熱には疑問を感じざるを得ませんでした。


上海国際家具見本市

上海では9~12日の間、40万㎡というビッグサイトの5倍の面積で国際家具見本市が開かれていました。来年の万博会場にもなる場所です。丁度同時期に家具生産地である東莞(25万㎡)や広州(16万㎡)でも家具見本市が開催され、これからのアジアにおける家具取引は中国でということになるのでしょうか。日本としては、この動きにどう対応するのか、対抗できるのか、詰めた議論が業界の中で必要となってきています。

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国際家具見本市ですが出展しているのは9割以上中国企業、海外組も中国工場生産の家具を中国市場向けに出していました。欧州からはフランスだけでしたが、4社がまとまって出展。しかし本国生産のは1~2点ぐらいで後はすべて現地生産のものでした。

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上の写真2枚は、中国のソファメーカーとしては最大のKUKA社のブース。中国メーカーはこの10数年ほど欧州ブランドメーカーのセカンドラインをOEMで作り続けてきたので、ソファぐらいだったら欧米の中級品に遜色ないもの(価格は2割以下)が生産できていると感じました。オフィス用などの金属椅子はまだ欧米、日本がリードしていますが。

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夕方になりそろそろクローズの時間帯になってきたので、警備員が集合していました。今回の旅行では初めて、我々が持つ人民中国のイメージに遭遇できました。

(船曳 鴻紅)