メゾン&オブジェ展で大きな成果をあげました!
今年度sozo_commのメゾン&オブジェ展に参加したのは、インテリア用品、テーブルウエア、照明、ファブリックス、生活雑貨などの22社でした。sozo_comm傘下企業の中には既にグローバルな流通網を作りつつある企業もありますが、大半はこれから海外セールスネットワーク、物流態勢を整えていく段階です。とりわけ各社にとって、社内に海外対応のスタッフを養成することは急務で、このsozo_comm展は人材育成の面でも大きな成果があがりつつあります。

また広報面では、今回メゾン&オブジェ主催者のSAFIから特別の呼びかけで、12月パリでのフランス国内メディア向けプレス発表にsozo_commだけが参加することができ、その後のフォローもすることができました。さらに4月のサローネのPRも兼ねてミラノにも何度となく足を運ぶことで、数多くの世界のライフスタイル関連メディアの取材を受けました。フランスのメディアは、エル、マダムフィガロ、マリークレールを始めとした30社以上が来ましたし、フランス国外からもデザインを切り口とするモノクル、エルデコ、IQDを始めとする影響力のあるオピニオン・リーダー的な雑誌が取材を行って下さいました。

20代でウォール・ペーパーを立ち上げたカリスマ的編集者タイラー・ブリュレ氏が創刊した「モノクル」誌は業界での影響力も大変大きいと評判の雑誌
もちろんビジネス面でも、まとまった受注、サンプル・オーダー、大手メゾンからの引き合い、ディストリビューターの申し出などなど(現在集計中)、メゾン&オブジェ全体の低調さ(注)、円高のデメリットにも関わらず多くの成果が得られています。これらの成功を導けたのは、まずは参加各社の内容の濃さ、コンテンツの豊富さにあるのですが、同時に裏方としてこの舞台を支えた関係者の努力もあげておきたいと思います。
注:来場者 75,755 名(うち42,30%にあたる32,043名はフランス国外から)。来場者数は前年比12% 減少(フランス国外からの来場者は-11%、フランス人については-13%)
見本市協会は今年の来場者減少の主な理由として、世界的に厳しい経済状況の他に、来場者の「出張費」の削減をあげています(大口のバイヤーやプレスクリプトゥールは来場したものの、1 社あたりの人数は減少し、来場期間も短縮されたため)。まずは仕入れバイヤーが多く訪れるホール6,仏大手メーカーがブースを出すホール3(テーブルウエア)とホール4(インテリア用品)の一部、ハイムテキスタイルからブランド・メーカーが移ってきている「エディトゥール」、若手デザインを発掘するための「now!」を除いては、今年は来場者が半減したというのが出展者達の率直な感想です。おそらく見本市に来ても出張費を節減するため、余計なホールまで見て回る余裕はなかったということではないでしょうか。

スノーピークの山井社長と打ち合わせるSAFIのフランク・ミヨ氏。ミヨ氏や展示担当のブジャール氏の尽力がなければ、最も商談率の高いと言われるホール6の、しかもMOVINGというバイヤーが最初に目を付けてくるプレミアム・エリアにハナから出展することは不可能でした。

またその動きを日本から加速してくださったのは、フランス見本市協会代表の岡山道子さんです。岡山さんはこの道?十年の大ベテランと言ってもよい方で、日本におけるメゾン&オブジェの人気の高まりに大いに貢献されてきました(今年日本からの来場者数がドイツに続いての5番目に入ったそうです)。

今回ブースの中央でインフォメーションをお願いした方は、左から清水玲奈さん(パリ在住のジャーナリスト)、東内伊都子さん(東大博士課程)、長谷川久美子さん(TDC広報・企画部長)、二人おいて武井みささん(TV番組のコーディネーター)達でした。いずれも完璧なバイリンガル、トリリンガルで、強力な布陣を組むことができたと思います。
「課題もあります」
しかしこのような努力をもってしても、超えるべき壁はまだまだいくつもあると言わなければなりません。
最大の課題は営業のコミュニケーション能力です。実はビジターの方にアンケートをとらせていただいて、その商品に関心があると書いていただいた参加企業の方達が、意外なほど「あまり引き合いがない」といった感想を持たれていました。逆にアンケートにそれほど名前が書かれていなかったにも関わらず、客が引きも切らず、常に人でにぎわっていた企業もありました。その理由は、客をいかに惹きつけ離さないかという、万国共通の営業の基本を実行できているかどうかの差だと思いました。
そしてもう一つ重要なことを、気がつかされました。What do you expect from Japanese products?という設問に、多くの方が答えにくいという反応をされたことです。つい私たちはsozo_comm JAPANという形式にとらわれがちですが、訪れるバイヤーにとっては日本製品かどうかは二の次であって、要はそれが商品として魅力があるかどうかが問題なだけだからでしょう。

「sozo_commの他にも日本が出展しています」
sozo_commブースの他にメゾン&オブジェの中で目立っていたブースをご紹介します。
まずは毎年桐山登士樹さんのディレクションで魅力あるブースを作り出しているJETRO輸出促進部のブース。今年は「紙」がテーマでしたが、とてもPOPな展示でビジターが殺到していました。また徳島のアワガミ・ファクトリーは、イノベーションに優れ、クリエイティブで高機能な製品が対象のデクヴェルト賞を受賞しました。

下の写真は、JAPANブランド事業者の中から馬路村の「モナッカ」(クルツの島村さんのブース)と飛騨高山の「REMIX JAPAN」です。REMIX JAPANは昨年は港湾のトラブルで船荷が着かず、空のブースで商談しなければならないという不運にあいました。今年、周囲の出展社から「良かったね」と声をかけられたそうです。

最後は商談が活発だったホール3のテオリと、エディトゥールの日恵装飾NEED'Kです。テオリは9平米のスペースが単なる3mX3mではなかったため、とても効果的なブース設計ができていました。二方向開口でロケーションも抜群でした。エディトゥール初出展のNEED'Kは、常連の他日本メーカー以上のパフォーマンスを見せていました。ともかくファブリックのバリエーションの数が半端ではありません。本気で海外市場に出るつもりなら、このぐらいの覚悟がないとバイヤーからは相手にされないというお手本だと思いました。

(船曳 鴻紅)