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ケルン国際家具見本市 imm2009

sozo_commのメゾン&オブジェへの出展準備とアテンドでブログの更新が遅くなりました。これから続けて1月欧州見本市の様子など報告していきますのでご参考にされて下さい。

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2009年19月~25日までドイツのケルンで開催された国際家具見本市は、欧州も襲った不況の波にもかかわらず10万人前後と、例年より少し減少した程度の来場者数だったようです。印象に残ったのは、これまで旬のデザイナーによるインスタレーションが影を潜め、若手のデザインコンペやデザインスクールの招聘など、参加型のイベントが目立ったことでした。

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ホール3の1階に[d3] contestという若いデザイナーのためにimmが設けたデザインコンペもその一つで、上の複数の木椅子を長くつなげてベンチとしているのは、Fehling & Peiz GbRデザインのStuhlhockerbank。ジャストアイディアだけの作品に見えるかもしれませんが、ごく自然に人が寄り集ってくるインパクトは他のどの作品にも負けていませんでした。これはプロダクトデザインというより環境デザインと呼んだ方が適当なのでしょう。

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その[d3] contestの最終秀作は、このようなねじれても壊れない椅子でした。アルミのフレームにポリウレタン・ゴムのカバーをしたもので、座る人の体重で動かしたりひねったりしてもジョイントがフレキシブルに吸収します。オフィスチェアでは同様のアイディアがあるものの、この作品は昔ながらの木製椅子の見かけをしていて、ウイットに富んでいます。

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同じくホール3の1階で最もメディアの注目を集めたのが、フェアトレードの活動でした。オランダを中心とした若いNPO達が、南米からアフリカまで精力的に現地活動を行って製作した作品の数々が発表されていました。もちろん製品としての完成度はこれからといったものが大半なのですが、こういった若いソーシャル・アントルナーシップといった動きがこれから益々世界の中で加速してくるのは確実です。自らの表現を作品という形ではなく途上国の生活産業を生み出すことに求めていくという発想の転換は、これからのデザイナーのあり方にも関わってくることだと思います。ただし最後のところでその土地の人達の自力の産業として根付かせることができなければ、ただの援助経済に終わってしまう可能性もまた大きいと思いました。

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これらの若手デザイナーのコンペ作品の対極にあるのが、ドイツのThe Design Zentrum Nordrhein Westfalen が主催するRED DOTデザイン賞と言えます。ハノバーメッセで行われるiF賞とヨーロッパで双璧のデザイン賞です。同じホール3の3階で今年度の家具・日用品部門の受賞作品が展示されました。

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隈研吾さんが2007年にドイツのWalter Knoll社から発表した椅子です。欧州の建築コンペを数々受賞しパリに事務所を設けられ、かつ「負ける建築」に続く「自然な建築」を上梓されたばかりの隈さんですが、このようなインテリア系の仕事も多くされています。何をされても一流の仕事としてしまう力量は、「器用な」なんて形容では収まりません。おそらく不断に人一倍の努力をされているのだと思います。

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やはりRed Dotを受賞していたこちらはデンマークのメーカー、フレデリシア社の製品。東京デザインセンターの6階ショールームで見ることができます。下はフレデリシアの新作Fern IDとThomas Graversen社長(左端)、東京ショールームのオープンの折に着物姿で現れた日本語も話す Elizavetaさん(手前の女性)です。

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またRed Dotのすぐ隣ではカンディハウスが今年で5年目のブースを設けていました。このホール3の3階はimmの中で最もプレステージの高いフロアですが、そこに定位置を構えているカンディハウスは、日本の家具メーカーの中でも国際化という点でぬきんでた存在であることが知られます。

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今年もペーター・マリー氏監修による新作発表が好調です。ドイツのインテリア界に隠然たる影響力を持つマリー氏に全体監修をしていただくことは、北ヨーロッパ市場への拡販のためにも重要な戦略だったと渡辺社長は語っておられましたが、そのマリー氏も認める木製品の「品質」をゆるがさないカンディハウスの哲学が、同社の何よりの力となっていると思います。

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(船曳 鴻紅)