« 2007年06月 | メイン | 2007年08月 »

2007年07月 アーカイブ

2007年07月07日

「JAPANブランド」JDCA大賞

日本デザインコンサルタント協会(JDCA)は毎年7月7日七夕の日に総会を開きます。今年は京都での総会。日本在住30年になるアレックス・カーさんが、日本の文化を伝えながら主宰する「庵」グループ保有の町家を、一軒借り切って開催しました。丁度祇園祭の準備がそこかしこで始まっている折柄、日本のデザインについて語り合うには格好の時と場所でした。

そこで、先日のJAPANブランド展の参加事業に対してJDCA幹事27名が評価付けをおこなった結果が、総会でも承認を受けています。大賞=愛知・有松鳴海絞(光触媒)、最優秀事業賞=新潟・加茂木工ブランド(桐家具)、最優秀製品賞=高知・中芸地区monacca(杉間伐材利用)、デザインマネージメント賞=福島・会津若松BITOWA、地域活性化賞=山形・山形工房、特別賞=長野・飯田水引アートと石川・山中NUSSHAです。各受賞団体にもお知らせをしていきます。

JDCA大賞「有松鳴海絞」%E6%9C%89%E6%9D%BE.jpg
「400年の歴史がある有松鳴海絞を現代のニーズに変化させたことがみごとである。デザイン、機能さらにコスト面の三つが揃っており、世界にどんどん発信していきたい品々である。」(山川 富喜子幹事)

JDCA最優秀事業賞「加茂木工」%E5%8A%A0%E8%8C%82.jpg

「モダンインテリアの中で日本的特性を出せている、グローバルなマーケットにのる力が出ている。」(谷口 正和幹事)

JDCA最優秀製品賞「monacca」%E4%B8%AD%E8%8A%B8%E5%9C%B0%E5%8C%BA.jpg
「間伐材を有効に利用し世界にも通用するデザインにまで高めている。価格も手ごろ、軽い杉のカバンは自然を大切に思う人にぴったり。」(吉村 純一幹事)

(船曳 鴻紅)

2007年07月20日

梶川さんニューヨークへ

先週sozo_comm商品選定の第一次作業が終わりました(結果は今日のsozo_commホームページに載せました)。今回は書類選考のみですが、選考基準は、まず「世界市場をターゲットにして企画開発されているか」ということ。現物評価以前に、書類の段階でも「FOB価格」「生産・供給能力」「海外市場での需要性」といった点を評価していくことができます。

写真は第一次選考の後、選考にあたったステアリング・コミッティがニューヨークへ旅発たれる経産省の梶川文博さんを送る会で撮ったものです。後列左から経産省川崎雅和氏後任池田雅俊氏、レピス下前 晃氏、レピス代表高田公平氏、経産省前担当官梶川文博氏、IDAFIJ会長小菅康正氏、経産省梶川氏後任安藤元太氏、IDAFIJ専務理事杉本隆雄氏、前列左から経産省大槻礼子氏、私、IDAFIJ事務局長杉本 浩氏。

%E6%A2%B6%E5%B7%9D%E3%81%95%E3%82%93%E9%80%81%E8%BF%8E%E4%BC%9Ablog.jpg

sozo_comm事業によって、日本製品の中で海外市場に出遅れているインテリア製品を何とか世界に送り出したいと、皆ボランティア精神で集まった面々ばかりです。補助金事業でボランティアとは???されるかもしれませんが、並み居る官公庁の中で最もお金とご縁のないのが経産省本省。少ない補助金をどう有効に使って、うまくギアチェンジさせるか、費用対効果を最大限にするために個々の知恵とネットワークを持ち寄る毎日です。

(船曳 鴻紅)

2007年07月21日

sozo_comm骨太方針

左から経産省製造産業局日用品室の池田雅俊さん、安藤元太さん、梶川文博さん。皆さん「お役所?」と思うようなソフトで柔軟なお人柄、今時コトバでイケメンですが、なかなか芯は太い。(これはJAPAN ブランドご担当官達にも言えて)私も今回さすがに、お役人を見直しています。

%E6%A2%B6%E5%B7%9D%E3%81%95%E3%82%93%E3%82%92%E9%80%81%E3%82%8Bblog%E7%94%A8.jpg

前任の梶川さんはIT情報関連を担当していたこともあって生粋の経産キャリアといった印象でしたが、後任の安藤さんは東大工学部建築学科出身という異色の経歴。sozo_comm事業に厚みが一層増していくことを期待します。

以下は、秋に二次選考が行われるIFFTのニュースレターのインタビューに、今回の選考結果について安藤さんが答えているものです。(インタビューアー:賀川一枝さん)

●安藤 海外見本市への出品ということを意識してか、和風イメージのものが想像以上に多く出ました。説明会の席上で高田公平プロデューサーも言っていましたが、無理にジャポニズムを意識せず、今の日本人の生活のリアリティを体現する「日本ブランド」を提案するのがsozo_commが目指しているところです。次年度以降は、その趣旨をいっそう浸透させていきたいと思います。。

―応募者が一番期待しているのは、どんなことでしょうか。

●安藤 日本はデザインのレベルも上がり、高品質な製品を生み出す技術力も持っています。ところが、日用品の分野では海外の販路に結びつくところがうまくいっていません。なぜうまくいっていないのかということを解明していくのが、これからの課題です。アンビエンテに出展することで、海外の来場者の反応や実商につながった例といった現実の答が出るわけですから、これまでの迷いや疑問の多くが払拭されるはずです。私たちも出品者に対して細かく追跡調査を行ない、報告いたします。

―日本の製造事業者の中にはOEM生産を行なうメーカーも多く、そういう形態のメーカーに対する支援の可能性はありますか。

●安藤 たとえば、事業者が価格交渉力を高めるためには、「ブランドを自ら担う」ことと「ものづくりの力を一層強化」するという選択肢があり、OEM生産を行なうメーカーの場合は後者に当てはまるでしょう。
「日本ブランド」として海外に発信していくのは、何もブランドだけに限定する必要はありません。アンビエンテやIFFTで海外のバイヤーに現物を見てもらうことを通じ、日本のものづくりの高い技術力も発信することができます。海外で引っ張りだこの日本人デザイナーも存在しますから、デザイン(デザイナー)や製造者を視野に入れていいのではないでしょうか。そういった高い技術力を武器に「ものづくりの力を一層強化」することができた製造者には、海外ブランドのOEM生産に食い込む可能性があると思うのです。

―産業界だけでなく、一般にはどういう反応がありましたか。

●安藤 今の日本では、デザインに対して大変関心が高くなっています。毎年恒例になった10月のデザインウィークのイベントに、大勢の来場者があることもその証しです。そういったコンシューマーの興味を引きつけ、そこでつかんだ消費者の感性をものづくりに活かすことは、販売にも好影響を与えるはずです。バイヤーだけに目を向けるのではなく、長期的な視点でエンドユーザーも意識していく必要があるでしょう。sozo_commも、製品が持つ生活のリアリティをアピールすることで、幅広い層からの関心を喚起できたらいいですね。その結果、日本の日用品が表現する「今の日本のスタイル」や「モノ語りの要素」の魅力が、世界で再認識されることを願っています。

☆事業要項に「例」として挙げられているsozo_commが目指す視点

・「高い技術力が生む、世界水準を超える品質を持つ」
・「新しい時代の作法・生活を提案している」
・「一器多用にみられる、生活の中での合理性がある」
・「リユースなどのエコライフに呼応した工夫がみられる」
・「大胆で斬新な構成力と意匠性がみられる」
・「他文化も受容する高い編集能力が新しい価値を創造している」

(船曳 鴻紅)