先週の6日から8日の間、東京お台場のビッグサイトでインテリアライフスタイル展が開かれました。レピスの高田公平氏が総合プロデューサーになってから5年、年々評価が上がり、出展を希望してもウエイティングしなけれならない人気展示会となっています。今回ばったり会場で出会った建築家の宮澤裕夫さんは小さい頃から展示会フリークだったそうで、あらゆる種類のフェアを見ていてこちらが教えを乞うほどなのですが、このライフスタイル展は面白くて午前中からずうっと回っていても飽きなかったと言っていました。
今年は西棟のフォワイエに「Design Click」という招待デザイナーの華やかな空間が拡がりました。岩倉榮利、富田一彦、寺田尚樹、nendo、トネリコ、メタフィス、 WA-Qu、SMOKERS(正体不明のスタンドはヘビー・スモーカーであるプロデューサー2人の特別出展)の8組が、それぞれの趣向でディスプレイを展開し、久しぶりに大型のインテリアデザインの競合を見ることができました。岩倉さんと富田さんの、珍しいスナップショットです。
インテリアライフスタイル展の人気の理由の一つは、それが「実商」の場であることです。もともと欧米では、メーカーとバイヤーが1年に1度集まるフェアで1年分のビジネスをまとめてきたわけですが、問屋機能が発達した日本ではその必要性は薄く、業界内の「お祭り」といった格好になってきています。しかしバブルの頃ならいざ知らず、日々の経営が厳しさを増す今日ではそういった余裕がある企業の数も少なくなり、一部の例外を除いてどのフェアも出展社の確保が難しくなりました。そんな中で、従来の業界の枠を超えた「ライフスタイル」という切り口で流通の新しい側面をとらえて、メーカーとバイヤーをもう一度結びつけ直す機能を前面に出したインテリアライフスタイル展の成功は、日本のインテリアの未来を多少でも明るくする兆しと言ってもよいと思います。 下の写真は、高知の杉を使ったモナッカシリーズを展開しているクルツの島村卓実さんが、日本デザインコンサルタント協会(JDCA)が選奨するデザインマネージメント賞を受賞したところです。杉の家具には飛騨産業の「HIDA」もありますし、また竹の家具も今回のインテリアライフスタイル展に何社かが出してきていました。これら杉や竹は、日本発信の新しい家具素材として海外のデザイナーが注目し始めています。ぜひsozo_commにも、このような世界にアピールできる商材が応募してくださることを期待しています。
(船曳 鴻紅)