朝一番、8時からフランスのVIA(フランス創作家具振興会)とIDAFIJ(国際家具産業振興会)とのミーティングがありました。昨晩ミラノ入りされた小菅会長、高田プロデューサーが秋のIFFT50周年記念シンポの打合せをするためですが、「生活関連産業ブランド育成事業」のためミラノを視察に訪れた経産省の石黒審議官、日用品室の梶川さん、デザイン室の森田さん達もご一緒されました。VIA側はメイヤー会長とレイズ事務局長です。
VIAは家具の総売り上げの0.2%を政府から保証され、若手のデザイナーの育成支援を行っている団体です。年間3ミリオンユーロの予算と聞きましたが、それ以上のファンド・レイジングを行って、ミラノではことしもスーパーステュディオで1000平米の展示を行います。
先日は東京デザインセンターに仏政府に依頼されたフランスのコンサルティング会社が日本のデザイン政策について質問に見えています。国としてデザインをブランディングに積極的に使うイギリスに刺激されて、今後スパースター育成に拍車をかけるのか、それとも別の道を模索すべきか、フランスでさえ実は迷っているという印象でした。写真は「Kartell」のスタンドでのフィリップ・スタルクです。

ホテルを同宿していた木村ふみさんは、昨日の三井不動産のセッティングを終えて、もうオランダに向けて出発。午後はまた小菅さん達とサローネの会場に向かいました。今回アポイントをとっているCOSMIT(サローネを運営する団体)のメッシーナ会長が経営する「Flou」に寄ってみると、マリオ・ベリーニがデザインしたベッドがいくつもあって、そのFlou社のスタンドで今年もまた芦原弘子さんに出会うことができました。彼女に前回会ったのも、やはり昨年のサローネ。東京にいるよりも出会いは確実に多いようです。秋谷弘晃さんに隈研吾さんがWalter Knoll社にデザインした椅子を教えてもらいました。実にスタイリッシュ。今年はINTERNI、三井不動産・・・と隈さんYEARです。ところで芦原さんから「隈さん、忙しいのに歯痛かかえてお気の毒」と聞いて、一昨日の浮かない顔はそのためだったのかと、納得。

今年は、COSMITの広報企画部長マルヴァ・グリフィンさんによって、新人が格安で出展できるサテリテ企画が始まってから10年目。10周年企画展は「A Dream Come True」といって、その後メーカーに発掘され製品化されたインテリアプロダクトの数々が展示されてありました。日本人デザイナーもnendo、トネリコを始めとして目白押しです(14点ありました)。

夜は東総領事に招かれてサン・バビラの公邸で夕食。4月に郊外の広い公邸からこちらへと移転されたばかり。面積は大分狭くなったとのことですが、素晴らしく広いテラスと背後の深い緑はとてもモンテ・ナポレオーネからもすぐに歩いてこれる場所とは思えません。今晩のゲストは、石黒憲彦審議官を始め経産省の面々、IDAFIJ関係者、JETROミラノの平井所長と高木次長。それに川上元美さん、浅葉克己さん、川崎健二さん、JETRO前田課長、三上さん達が「デザインプレミオ」の展示会場から駆けつけました。総領事はとてもフレンドリーな方で、食事も日本の面々にご配慮くださり、和食仕立てにカレーライスまであります。お昼をぬいていた私は、早速カレーに飛びつく。こんな家庭的な食事が疲れている体にはうれしいです。総領事のお話も尽きなく、調子に乗って時計の針は11時をまわり、昨晩着いたばかりの方々にとっては少々きつかったかもしれません、ごめんなさい。

(船曳 鴻紅)